本記事では耐震性に優れた工法として注目されているSE構法について特集しています。おもなトピックスは次の3つ!SE構法の特徴やメリット・デメリット岐阜県でおすすめのSE構法住宅メーカーSE構法住宅の予算や相場また、岐阜県で耐震性に優れたSE構法住宅の建築を行なっている、当メディアおすすめの住宅メーカーも紹介しています。目次SE構法とは?引用元:photoACSE構法は、木造建築の工法の1つです。集成材という木材を張り合わせた材料と金属製の部品を使って、建物を支える柱や梁を組み立てます。このようにして作るラーメン構造は、地震に強いのが特徴です。また、壁にも地震に強い耐力壁という特殊な壁を使います。耐力壁は断熱性も高くなります。さらに、SE構法は柱や壁が少なく済み、間取りや空間の自由度が高くなります。広いLDKや吹き抜けなどの空間が作りやすくなる点も大きな特徴といえるでしょう。高気密高断熱の家づくりについての情報はこちらの記事にも掲載しています!岐阜で高気密高断熱に優れた家づくりが得意な住宅会社3選!SE構法で実現できる住宅の特徴4つ引用元:photoAC鉄筋コンクリートの柱と梁を組み合わせて住宅の骨組みを作るSE構法には、他にはない特徴が多くあります。ここでは、特徴ごとの詳しい内容について解説します。1.大空間・大開口大開口・大空間は、窓や吹き抜けを大きく取った工法です。明るく開放的な空間になりますが、熱の逃がしや掃除の手間、耐震性の低下などのデメリットもあります。これらを解消するには、断熱性の高い窓やサッシ、パッシブデザイン、サーキュレーションファンやスポットライトを用いるのはもちろんのこと、SE構法が役立ちます。2.ビルトインガレージビルトインガレージは、車を家の内部に収納するタイプのガレージです。別名インナーガレージともいい、土地の狭い日本でとくに支持されているタイプです。ガレージを趣味のスペースや習い事教室の開催スペースとして活用する人もいます。しかし、設置費用や防犯・防音・防水などの対策が必要です。排気ガスや臭いが居室に入らないように注意。ビルトインガレージを設計する際は、動線や水道・電源・換気・照明・床材などを工夫してみてください。3.吹き抜け吹き抜けとは、天井を作らずに上下の階をつなげた空間です。明るく開放的な空間になりますが、床面積や空調効率や掃除の手間などのデメリットもあります。吹き抜けにする場合は、目的や住宅性能、メンテナンスなどを考慮して計画する必要があります。吹き抜けの大きさや位置、窓やサッシ、パッシブデザイン、サーキュレーションファンやスポットライトなどを工夫しましょう。4.スキップフロアスキップフロアとは、床の高さをずらして空間を作る建築方法です。空間を有効活用できて、開放的で明るい空間になります。景観や収納も良くなり、傾斜地にも対応可能です。設計・建築が難しく、バリアフリーではなくなるだけでなく、空調の効率も悪くなります。そのため、スキップフロアにする場合は、目的や住宅性能、メンテナンスなどを考慮することが必要です。動線や採光・通風、断熱性や遮音性、パッシブデザイン、サーキュレーションファンやスポットライトなどを工夫してみてください。SE構法の家はなぜ強いのか?引用元:photoACSE構法の住まいが高い耐震性を持つ理由はさまざまです。通常の無垢材より1.6倍の強度がある構造用集成材を使用し、部材ごとの強度が明確になっています。すべての物件で構造計算を行い、科学的根拠に基づいた耐震性を確保。木造ラーメン構造を採用し、大空間や大開口を可能にしながら高い耐震性を維持しています。構造用合板を使用した耐力壁により、在来工法の2倍以上の性能を実現。専門資格を持つ建築会社による施工と現場検査により、高品質が保証されています。東日本大震災や熊本地震などの大規模地震でも倒壊例がなく、その高い耐震性が実証されています。SE構法の2つのメリット引用元:NOZOMI HOME公式ホームページ柱や梁の配置に制限が少なく、大空間や大開口を作れるSE構法には、次のようなメリットがあります。高い耐震性開放的な空間を実現できるここでは、メリットごとの詳しい内容について解説します。1.高い耐震性SE構法は、鉄筋コンクリートの柱と梁が連結されており、地震の揺れに対して強い耐力を持ちます。また、柱や梁の断面積が小さくても十分な強度を確保でき、住宅の重量を軽減できます。これにより、地盤への負担も減らすことが可能です。さらに、SE構法では、柱や梁の配置に自由度が高く、住宅の形状や間取りに合わせて最適な構造を設計できます。これにより、住宅の耐久性と耐震性のいずれも高めることが可能です。2.開放的な空間を実現できるSE構法は、柱や梁の断面積が小さくても強度が高く、大空間や大開口を作ることが可能です。これにより、住宅の内部は明るく広々とした空間になります。柱や梁の配置に関する自由度が高い点も特徴です。ビルトインガレージや吹き抜け、スキップフロアなどのデザインが可能で、住宅の外観にこだわりやすいのがメリット。SE構法は構造とデザインが一体となって、開放的で快適な住空間を実現できる構法のひとつといえます。SE構法の2つのデメリット引用元:森住建公式ホームページ地震に強い木造住宅工法のSE構法には、次のようなデメリットもあります。対応できるハウスメーカーが限られる一般的な住宅に比べて費用がかかるここでは、デメリットごとの詳しい内容について解説します。1.対応できるハウスメーカーが限られるSE構法の対応には高い技術力が求められます。そのため、施工が可能な「SE構法登録施工店」は全国に546社(2021年時点)と限られています。また、一般的な工務店は全国対応ではないケースが多く、住宅を建てたいエリアにSE構法対応の工務店があるかの確認も必要です。よって、SE構法で住宅を建てる場合は、事前に工務店の探し方や選び方を押さえることが重要になります。2.一般的な住宅に比べて費用がかかる一般的な住宅と比較しても、SE構法を選択すると費用が高くなる傾向にあります。なぜなら、SE構法では高品質な集成材や金物を使用しており、通常の木造住宅に比べて材料費が高くなるからです。また、構造計算や施工管理などの技術的なコストもかかります。しかし、耐震性や断熱性などの品質が高いことから、長期的に見ればコストダウンとなるケースも少なくありません。SE構法の住まいは結局いくらかかるの?引用元:photoAC前述のデメリットでも触れましたが、結局のところSE構法の住まいはどれくらいの予算規模を見越せばいいのでしょうか?SE構法の予算に関する内容をまとめてみたので、ぜひ参考にしてください。SE構法の平均的な費用と価格帯SE構法の一般的な坪単価は90〜110万円程度で、総工事費の相場は3,000〜3,500万円ほどだといわれています。具体的には、躯体工事費だけでも1坪あたり2〜3万円程度高くなるため、30坪の住宅を建てる場合は60〜90万円ほど高くなる見込み。この価格差のおもな要因は、SE構法で使用される構造用集成材や特殊な金物、構造計算費用などにあります。ただし、地域や建物の規模、仕様によって価格は変動するため、具体的な見積もりは個別に確認する必要があります.コストの内訳と節約のポイントSE構法のコスト増加の要因は、先ほども出た構造用集成材、SE金物、構造計算にかかる費用などで、さらに基礎工事の高精度化も費用増加につながります。躯体工事費は一般的な木造住宅と比べて1坪あたり2〜3万円程度高くなるといわれています。これらを踏まえると、SE構法で家づくりをする場合のコスト削減は次のようなポイントに注目しておく必要があるでしょう。シンプルな建物形状を選択し、複雑な設計を避ける内装や設備の仕様を調整し、優先順位をつける経験豊富な工務店を選び、効率的な施工を心がけるこれらの工夫により、SE構法の高い耐震性能と空間の自由度を活かしつつ、コストを抑えることが可能です。ただし、品質や安全性を損なわない範囲で検討することが重要です.補助金・税制優遇の活用方法SE構法を採用した住宅では、高い耐震性能や長期耐久性により、いくつかの補助金や税制優遇を活用できる可能性があります。主な制度には「住宅ローン控除の拡充」「フラット35Sの金利優遇」「地震保険料の最大50%割引」などがあります。長期優良住宅認定を受けた場合、「固定資産税や登録免許税の減免」が適用されることもあります。また、「地域型住宅グリーン化事業の補助金(最大100万円)」を受けられる可能性もあります。これらの制度を活用することで、SE構法採用による追加コストを一部相殺できる可能性があります。ただし、具体的な適用条件や金額は地域や個別の状況によって異なるため、詳細は専門家や関連機関に確認することをおすすめします。SE構法と在来工法の違い引用元:photoACSE構法と在来工法は、木造建築における代表的な工法ですが、それぞれに特徴と利点があります。ふたつの工法のちがいについて簡単にまとめてみましたので、ぜひご覧ください。SE構法在来工法耐震性能高い※構造計算に基づく設計一般的※職人の技術に依存空間の自由度高い※大空間の実現が可能制約が多い※柱や壁が必要工期短い※プレカット材使用通常※現場加工が多いコスト高め※高品質な部材を使用一般的設計の自由度高い※多様な建築形態に対応制約が多い品質の安定性高い※工場生産の部材使用職人の技術に依存SE構法をおすすめする理由SE構法は、高い耐震性能と空間の自由度を兼ね備えており、設計の自由度も高いことから、安心で快適な住まいを実現するのに最適です。特に大空間を必要とする建築や耐震性能を重視する施主にとっては、理想の住まいを実現する方法だといえるでしょう。【岐阜版】SE構法の住宅が施工できるおすすめのハウスメーカー引用元:NOZOMI HOME公式ホームページ岐阜でSE構法の住宅が施工できる、おすすめのハウスメーカーを紹介します。それぞれの特徴について詳しく解説します。1.NOZOMI HOME(古川製材株式会社)引用元:NOZOMI HOME公式ホームページ会社名古川製材株式会社所在地〒500-8381岐阜県岐阜市市橋4-4-5電話番号0800-200-0997公式サイトURLhttps://nozomihome.com/無料相談問い合わせhttps://nozomihome.com/contact/NOZOMI HOMEは、岐阜で実績のある住宅会社です。全国レベルのデザインコンテストで数多くの賞を受賞し、その美しいデザインと使いやすさが評価されています。パッシブエアコンの家という独自の工法やSE構法を活用して、外気の影響を受けずに一年中快適な温度と空気を保つ家を建てることが可能です。また、自社検査や第三者機関による検査を実施することで、長期的な保証や完成保証も提供しています。NOZOMI HOMEはSE構法で家づくりをしたい施主におすすめ!NOZOMI HOMEは、SE構法を採用した高性能な注文住宅を提供する地域密着型のメーカーです。耐震性能にこだわりをもっている施主におすすめです。高い耐震性能を求める人自由な設計を希望する人長期的な安心を重視する人NOZOMI HOME公式サイトには、家づくりに関する情報が満載です。ぜひのぞいてみてください。無料相談窓口はこちら!2.株式会社森住建引用元:株式会社森住建公式ホームページ会社名株式会社森住建所在地〒500-8384岐阜県岐阜市薮田南5-6-3電話番号0120-68-3149公式サイトURLhttps://www.mori-juken.jp/株式会社森住建は、130年以上の歴史を誇る岐阜県の工務店です。その注文住宅は「暖森(ぬくもり)の家」と呼ばれ、子育てが楽しめる工夫や家事の負担を軽減する動線設計にこだわった家づくりが特徴です。また、国内最高レベルの耐震性を持つSE構法や高気密・高断熱の断熱材「アイシネン」を採用し、高品質・高性能・環境にやさしい快適な住まいを実現できます。アフターフォローも充実しており、住宅瑕疵保険や地盤保証、永年点検制度などのサービスを提供しています。森住建の家づくりの情報はこちらの記事にも掲載しています!森住建で理想の家づくりが叶うって本当?坪単価や特徴、口コミ・評判を紹介まとめ引用元:森住建公式ホームページSE構法は地震に強く、自由なデザインが可能な工法で、その特性から大空間や大開口の設計、軽量化などが可能となります。一方「SE構法に対応可能な工務店が限られている」や「コストが高くなりがち」といったデメリットもあります。岐阜県では、SE構法に対応したハウスメーカーとして「NOZOMI HOME」と「森住建」を紹介しました。両社とも信頼性と高品質な住宅づくりに優れており、顧客のライフスタイルに合わせた住宅づくりを提案しています。当メディアでは、次の記事もよく読まれています。ぜひチェックしておいてください!岐阜での家づくりの魅力やこだわるポイントとは?おすすめの住宅メーカーも紹介